包装材の企画と製造をする朋和産業

日本が世界に誇る技術の一つとして注目されているのが、小売店で販売されている商品を包む包装です。
包装は顧客が商品を購入したときに、自宅まで安全に持ち運ぶための資材です。
この包装にはさまざまな種類があり、一番身近にあるのは段ボールですがそのほかにはプレスチックの生地に空気を入れたクッション材があげられます。
この包装素材があることで安心して持ち運びができるようになったわけですが、そんな包装資材を扱う企業の中でトップクラスのシェアを持つのが朋和産業です。
この朋和産業は包装資材の製造だけでなく、企業の要望に合わせて新しい包装資材の企画と開発も行っています。

出版社の数はものすごく多い

朋和産業の基本的な事業

基本的な事業としては、他企業が要望した製品に合わせて最適な包装資材を提供することです。
わかりやすく食品業界で例を挙げると、食品業界においてデイリーとチルドとラミネートの3つの種類に分類されます。

デイリー

まずデイリーとは当日の意味であり、パンやおにぎりなど製造された日に消費される食べ物もしくは消費期限自体が短い食べ物です。
こういったデイリー系の食べ物は、新鮮さをアピールするために透明なフィルムで包まれるのが特徴になります。
しかし透明といっても、食品に害虫や食中毒の菌を繁殖させないようにする必要があるだけでなく劣化させる空気や紫外線も阻害しないといけないです。
そこでデイリー系の食品の包装資材には紫外線を通さない加工をするだけでなく、劣化を進める空気や菌の繁殖を抑えるために気圧の変化や窒素を入れても破れないフィルムの開発をしています。

チルド

次にチルドは氷点下1度以下で保存をするための食品のことであり、一般では冷凍食品として位置づけられています。
このチルドのメリットは、氷点下以下では大半の微生物は活動を休止する温度です。
そのため瞬間冷凍などの技術で凍らせた後に、このチルドに設置してルームに入れることで食品の劣化を進めずに済むので長期保存と運搬が可能になります。
食品の安全を考えるうえで重要なチルドですが、一点だけ注意しなければならないのが冷凍やけです。
冷凍やけは氷点下以下で保存をする際に、内部にある食品の食品内の水分が抜けるだけでなく油脂が酸化して味が落ちてしまう現象になります。
この冷凍やけが陳列中に起きてしまうと、開発した企業にとって味が悪いというマイナスイメージとなってしまうのです。
そこで冷凍やけのリスクを減らすために、氷点下以下のルームに入れても商品が劣化しないように耐えられる素材を開発することで長期保存と冷凍による劣化を防ぐことができます。

ラミネート

最後にラミネートは、スナック菓子など常温保存を目的とした食品に使うことを目的にしている素材です。
常温保存のメリットは、ポテトチップスを代表するように出来立ての歯ごたえを保ったまま開封すればそのまま食べられることです。
この常温保存は手軽さが売りなのですが、ただデイリー系と同じく紫外線や静電気そして空気などの影響を受けるとすぐに劣化を始めてしまうのが弱点になります。
そこで常温保存のメリットを残しつつデメリットをなくすために、朋和産業では複数の特性を持ったフィルムを重ねることで多数の機能を持たせることによりデメリットの影響を限りなく少なくすることに成功したわけです。

包装素材に対して新しい取り組みを開始

今回は食品業界を中心に朋和産業の業務を説明しましたが、このほかにも電化製品や引っ越し業者など多岐にわたって最適な包装素材を提供しています。
そんな朋和産業は、包装素材に対して新しい取り組みを開始しています。
その取り組みの一つがSDZSであり、これは持続可能な開発目標の略称であり産業がこれからも続けていけるように環境を含めた取り組みです。
これまでの包装素材は基本的に使った後は捨てられることが多かったのですが、そのデメリットとしては処理をするのに一定の費用が掛かるだけでなく環境にも悪影響を与えてしまうことです。

使い捨てだった素材を環境に負荷を与えないようにする取り組みを始める

そこで持続可能な開発目標を達成するために、これまで使い捨てだった素材を環境に負荷を与えないようにする取り組みを始めたのです。
これまでチルド専用フィルムやラミネートフィルムは使い捨てだったのを、回収したうえできれいに洗浄した後に分解と再構成をしてまた使えるようにしています。
ラップフィルムについては、じゃがいもや大豆などの自然由来の成分を使って製造するようにしています。
これまでのフィルムは石油性であり、燃やすと環境破壊になるだけでなく自然に埋めても還元されないため自然破壊を進める原因となっていたわけです。
そこで自然由来の成分で作ることによって、汚れすぎて燃やした場合でも自然環境への影響がないだけでなく土に埋めても分解されて栄養源となることから環境への取り組みとなります。

まとめ

さらに新型コロナウイルスの蔓延により、人同士の接触を防ぐ必要が生まれているのです。
そこで包装素材の技術を生かして、店舗内における接触防止フィルムを作ることで安全に買い物ができる環境の手助けもしています。

最終更新日 2025年4月29日