富士学院まとめ。医学部合格のカギは数学

(1)医学部合格には数学がポイント

医学部に合格したいならば数学で高得点を取る必要があります。

数学は苦手意識を持つ受験生が多い一方で、配点の割合が大きく正答率が高ければ総合点を一気に取れる教科ともいえます。

数学が苦手な受験生は大きく点数を落としてしまうため、他の教科で挽回しなければなりません。

しかし英語や理科はある程度勉強を積み重ねていれば、周りの受験生とそれほど差が付かないのが特徴です。

医学部入学を希望する受験生は努力を惜しまず勉強しているため、英語や理科で他を圧倒することは現実的ではありません。

よって頑張って勉強しても差が付きやすい数学で勝負するのがポイントです。

数学が解き方のコツを掴むことができれば、苦手意識を克服することができます。

数学において問題が解けるという状況は3つのプロセスを経ています。

まず解き方に気づくことで、これができないと問題を読んでも何をどうしたら良いか分からず解答欄が空白になってしまいます。

次にひらめいた解法を使って思考プロセスを論理的に記述します。

数学の問題は答えの数字を記入するだけではありません。

その数字に至るまでのプロセスを順序立てて記述し、問題と解法を理解していることを示す必要があります。

そして論理的思考に従って計算し、正しい答えを導き出します。

解法も思考プロセスも合っているのに、計算力が低いために減点をもらう人も少なくありません。

(2)基礎力を身につける

数学ではこの3つのプロセスを鍛えることが重要で、基礎力を身につけることから始めます。

公式を全て覚え、教科書に載っている設問を完璧に解けるようにします。

基礎が定着したかを確かめる問題ですらまともに解けない人が、いきなり過去に出題された難しい問題にチャレンジするのは効果的ではありません。

高難易度から始めると解法パターンを覚えてから基礎を固めるという二度手間になります。

基礎力から身に付ければ、それを利用して解法パターンに慣れていくので勉強スピードを加速させられます。

また難関大では本来は複素数平面の知識を使って解くものでも、ベクトルを使えば解けるような問題を出題することがあります。

前半と後半で出題範囲が異なるなど分野が1つに限定されていないので、必要になってから覚えるよりも最初にまとめて覚えた方が実践演習でつまずきにくいです。

基礎力の定着が学校での勉強がとても大切で、独学で行うよりも成果が出ます。授業で理解できなかった部分は休み時間に教師に尋ねるなど、できるだけすぐに解決しましょう。

学校を卒業した人は富士学院に通うなど、とにかく独学よりも他人の知識や経験を借りながら身に付けていくのが良いです。

教科書の内容を網羅できたら、志望校のレベルに合った問題集をやり込みます。

問題集をやっていけば、数字や図形が違っても一定のパターンで解き進めることに気付けます。

たくさんの問題に触れることで覚えた解法パターンが増え、一見取っ付き難い問題が出てもいくつかのパターンの組み合わせで解けそうというひらめきを得られます。

1冊の問題集を何周もすることになるので、1周目は問題文を読んだらそのまま解答を見て構いません。

(3)思考プロセスの組み立て方を練習する

思考プロセスを知り、実践演習への土台を作ります。

解説してくれる人がいると解答を追うスピードが上がるため、学校の授業で行われない場合は予備校に通うのも視野に入れましょう。

2周目以降は自力で解き進めていきますが、1回見ただけではすぐに鉛筆を動かせるものではありません。

途中までは解けたり、最初から手こずったりして当然です。

何周もこなすうちに問題を見ただけで暗記したパターンが浮かんでくるので、辛抱強く何回も同じ問題にチャレンジします。

反復を繰り返して最終的に何も見ないで完璧に解けるようになると、数学への苦手意識は和らぎ達成感や爽快感を得られて勉強のモチベーションになります。

思考プロセスの組み立て方を練習したら、ついに実践演習に突入します。

実践演習が足りないと計算間違いが多く、あともう少しのところで正しい解答にたどり着けなくなります。

演習では志望校やそれと同レベル大学の過去問を解いていきます。

2年~3年分の過去問を使い、時間をたっぷり使って自力で解きます。

今までのパターンと照らし合わせながら、問題集よりも高い難易度の問題に立ち向かいます。

最初は答えにたどり着けずにギブアップしてしまう人もいますが、ギリギリまで自力で解き最後に解答を見ます。

どの思考プロセスで間違っていたのかを確認し、自分の不足していた考え方を補います。

志望校の過去問を使い切ってしまうのが嫌な場合は、同レベル大学から手をつけていくと良いです。

過去2年~3年分を終えたら残りの過去問を時間を意識してチャレンジします。

限られた受験時間で正確に解くのが最終目標なので、素早くひらめき手を動かして計算ミスを防ぐ練習をします。

安定して7割の正答率を記録できるようになると数学で不安はありません。

最終更新日 2025年4月29日